
老化は誰にも訪れます。もちろん体内には十分な免疫細胞があるのですが、免疫力にも老化はあるのです。最も顕著に老化があらわれるのは、体内で異物を発見する役割をもつT細胞です。T細胞は胸腺で作られて送り出されてきます。胸腺は20歳ころをピークに委縮しはじめるので、骨髄から直接供給できるB細胞やマクロファージよりも、早く供給数が減ってしまうのです。増殖能力も低下するので、年齢とともにT細胞は減っていきます。T細胞が減ると、感染、つまり外から入ってきた病原菌などの発見が遅くなり、対処が遅れてしまいます。これが免疫における老化のもっとも顕著なものといえます。
